PIERROT / CELLULOID [レビュー]
■PIERROT / CELLULOID
●収録曲
01.セルロイド
02.Adolf
03.脳内モルヒネ
04.Twelve
05.鬼と桜
06.HUMAN GATE
PIERROTがインディーズ時代にリリースしたミニアルバム、1997年発売
ブックレットが豪華仕様なので、プラケースも通常より厚みがあって存在感があります
BMGビクターの「このバンドを売ろう」という気合いも伝わってきます(笑)
ヴィジュアル系バンドの音源では珍しくスラップが聴ける「セルロイド」
キリトの腕の「振り」で有名な「Adolf」
TAKEOが作曲クレジットに名を連ねる「Twelve」(個人的にはこの音源で一番好き)
タイトルのインパクトもあって、歌詞の世界観が目の前に広がる「鬼と桜」
ライブのラストナンバーとして多く演奏された「HUMAN GATE」
そんな中でも、やはりメインで触れたいのが「脳内モルヒネ」です
この楽曲で、PIERROT初のPVが製作されましたが
何故「脳内モルヒネ」に触れるのかと言うと
潤のシンセギターの存在です
LUNA SEAがブレイクした以降の、ツインギターのヴィジュアル系バンドは
リードの歪みとクリーントーンのアルペジオというパターンが非常に「王道」として定着していましたが
そんな状況の中、シンセギターで、本来同期で流すようなシーケンスパターンを潤がギターで弾くという
PIERROTの新しい「世界観」がこの「脳内モルヒネ」で最も集約されていたと感じます
この作品は「セルロイド」という存在が、人間の世界を観ているというコンセプトがありますが
アルバムの最後に収録されている扉の音について、キリトが
扉を開けて人間の世界に出て行ったのか、嫌になって扉を閉じたのか...
と言う、結末の正解は語りませんでしたが、その話も印象に残っていて、思い出に残る1枚です
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